過保護な騎士団長の絶対愛
シナリス王国はコルビスから馬車を走らせて一日。
ララは国の名前は変わったが、それでもユリウスの故郷である土地に胸を弾ませた。
「さ、ま……ララ様」
「……ん」
意識が浮かんでくると身体が揺れていて、そして薄っすらと目を開けると、自分はいつの間にかユリウスの膝の上でぐっすり眠ってしまっていたのだと気付いた。
「起きましたか? シナリス王国の城が見えてきました」
朝の太陽が少し高く昇って、ララはその眩しさに目を細めた。天蓋付きの馬車から窓の外を見ると……。
「すごい……」
ララはその外の景色に見惚れた。
青々とした空の下、小高い丘の上に煉瓦造りの城が悠然とそびえ立っているのが見える。そしてその城の周りを囲むように、王都の建物が点々と見えた。
「ララ様、城に着いたらすぐに婚儀を交わしましょう。馬車を降りたらすぐに、です」
「え……?」
あまりにも早急すぎる申し出だったが、ララには拒否する理由なんてなかった。
「もちろんよ、でもその前に……ユリウス、あなたはもう、私の世話役ではないのだから、その丁寧な口調はもうおしまいよ」
ララがそういうと、ユリウスは面食らったかのような表情になるが、すぐに目を柔らかく細めた。
「はは、すぐに変われるかわからないが……そうだな、あなたはもう私の“妻”なのだからな」
そう言って、ユリウスはひとり忍び笑う。
妻、と言われてララはドキリと胸が弾んだ。照れくさいような恥ずかしいような、むずむずしたものがこみあげた。
ララは国の名前は変わったが、それでもユリウスの故郷である土地に胸を弾ませた。
「さ、ま……ララ様」
「……ん」
意識が浮かんでくると身体が揺れていて、そして薄っすらと目を開けると、自分はいつの間にかユリウスの膝の上でぐっすり眠ってしまっていたのだと気付いた。
「起きましたか? シナリス王国の城が見えてきました」
朝の太陽が少し高く昇って、ララはその眩しさに目を細めた。天蓋付きの馬車から窓の外を見ると……。
「すごい……」
ララはその外の景色に見惚れた。
青々とした空の下、小高い丘の上に煉瓦造りの城が悠然とそびえ立っているのが見える。そしてその城の周りを囲むように、王都の建物が点々と見えた。
「ララ様、城に着いたらすぐに婚儀を交わしましょう。馬車を降りたらすぐに、です」
「え……?」
あまりにも早急すぎる申し出だったが、ララには拒否する理由なんてなかった。
「もちろんよ、でもその前に……ユリウス、あなたはもう、私の世話役ではないのだから、その丁寧な口調はもうおしまいよ」
ララがそういうと、ユリウスは面食らったかのような表情になるが、すぐに目を柔らかく細めた。
「はは、すぐに変われるかわからないが……そうだな、あなたはもう私の“妻”なのだからな」
そう言って、ユリウスはひとり忍び笑う。
妻、と言われてララはドキリと胸が弾んだ。照れくさいような恥ずかしいような、むずむずしたものがこみあげた。