過保護な騎士団長の絶対愛
「綺麗だ……」

「み、見ないで……」

 ララはユリウスの視線から逃れるように両手で顔を覆うも、ユリウスに阻まれてしまう。

「どうして顔を隠すのです? そうやって羞恥で真っ赤になっているあなたを見ていると、俺の中の加虐心が煽られる」

 クスリと笑うユリウスの手がララの胸から腰を撫で、そして腰で縛っていた紐をしゅるっと解いた。

「ユリウス……」

 ララの震えは寒さでも恐怖からでもなかった。それは、ララがユリウスの甘美な唇、手の動きに感じている証拠だった。

 腰紐のなくなったドレスはユリウスによってすぐに肌蹴けさせられ、腰を浮かされると、いとも簡単に身にまとわりついていた布が塊となって床へ落とされた。

ついにララの身を隠しているのは、下半身の肌着だけになってしまった。

「!――ッ」

 ララの身体はもうすでに全体的に淡い桃色に染まって、しっとりとしていた。

「私、わたし……」

 目に涙を溜めて、肩、胸を上下させている。ユリウスは、こんなわずかな触れ合いで混乱を来してしまう彼女が一層愛おしいと感じた。
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