過保護な騎士団長の絶対愛
コルビス王国の大広間はかなりの広さで、優に五十人以上は収容できる。
装飾された柱で支えられた天井には銀製のシャンデリアが吊るされ、深紅の絨毯が敷き詰められている。
窓ガラス越しには床がモザイクのタイル張りになっているテラスがあり、そこに飲み物やクラッカーなどの簡単な軽食が並んでいた。
「わぁ、すごい人……」
思わず感嘆の息が漏れてしまうほど、ララが大広間へ行くと、すでにたくさんの人で賑わっていた。女性はララと同じように、パピヨンマスクで目元を隠していて、男性は道化師のような白い仮面で目元口元以外を隠している。本当にこれではどこの誰かまったくわからない。
「ユリウスは参加しないの?」
「はい。私はこの間、ララ様に危険が及ばないよう、警護にあたりますので」
「……そう」
ユリウスは警護。そう思うと、高揚した気分も沈んでしまう。ユリウスが傍にいないのも不安だったが、彼の仕事を邪魔するわけにもいかなかった。
「それでは、有意義な時間をお過ごしくださいませ」
「え、あ、ちょっと……」
いきなりひとりにしないでよぅ――。
一礼をしてくるりと踵を返すユリウスに声をかけようにも言葉が見つからず、ララはそのままユリウスの背中を見送った。
装飾された柱で支えられた天井には銀製のシャンデリアが吊るされ、深紅の絨毯が敷き詰められている。
窓ガラス越しには床がモザイクのタイル張りになっているテラスがあり、そこに飲み物やクラッカーなどの簡単な軽食が並んでいた。
「わぁ、すごい人……」
思わず感嘆の息が漏れてしまうほど、ララが大広間へ行くと、すでにたくさんの人で賑わっていた。女性はララと同じように、パピヨンマスクで目元を隠していて、男性は道化師のような白い仮面で目元口元以外を隠している。本当にこれではどこの誰かまったくわからない。
「ユリウスは参加しないの?」
「はい。私はこの間、ララ様に危険が及ばないよう、警護にあたりますので」
「……そう」
ユリウスは警護。そう思うと、高揚した気分も沈んでしまう。ユリウスが傍にいないのも不安だったが、彼の仕事を邪魔するわけにもいかなかった。
「それでは、有意義な時間をお過ごしくださいませ」
「え、あ、ちょっと……」
いきなりひとりにしないでよぅ――。
一礼をしてくるりと踵を返すユリウスに声をかけようにも言葉が見つからず、ララはそのままユリウスの背中を見送った。