過保護な騎士団長の絶対愛
「レオン、と申します。舞踏会はあまり楽しめませんか?」

「あまり、こういう場に慣れていなくて……」

「それでは、私と一曲お願いできませんか?」


 レオンと名乗った男が、すっとララの目の前に手を差し出す。


「私、ダンスは……」


 先ほどの無礼な男のことを思い出すと、ダンスを申し込まれてもその気になれない。


「大丈夫ですよ、私の動きに合わせてください」

「え? で、でも……わっ」


 多少強引にレオンはララの手を取ると、自然な仕草でララの腰に手を回した。


 この人、なんだか不思議――。


 いきなり手を取るなんて無礼な行為だ。しかし、嫌悪感を抱くことなくむしろレオンに流されるようにその気にさせられてしまう。


「ダンス、お上手ですね」

「え? そう、かな……?」


 どいうわけか、さっきの男の時はまったくテンポをつかめず足を踏み外してしまったが、レオンとのダンスは軽やかにステップが踏めた。


 もしかして、この人、私の動きに合わせてくれてる――?


 足の踏み出しが遅れても、彼は素早くフォローしてくれる。まるで身体を自由自在に操られているようだった。
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