過保護な騎士団長の絶対愛
「ファビオ、と申します。ずっとあなたが踊っている姿を見ておりました。お美しく、つい声をかけてしまいました」
アンバーの瞳を細めて、ファビオが微笑む。
「目元を隠していて素顔がわからないのに、美しいなんてどうしてわかるのかしら?」
初対面の男性にはなるべくおしとやかに。と自分に言い聞かせてララはそんな口調を意識する。
「仮面をしていてもわかる者にはわかるのです。それに素顔を隠していると余計に魅惑的に見える」
そんなもんかなぁ、なんだか口がうまいだけな気がするけど――。
ファビオは様々な戦を掻い潜ってきたような屈強な体つきで、筋肉でごつごつした感じではないが、逞しい体格をしていた。
「ごめんなさい、私、ちょっと疲れてしまって……」
コルセットにずっと身体を締め付けられているせいか、頭がぼーっとしている。それに香水や葉巻の香りに噎せ返りそうだ。
そんな状況でララは、三曲も続けてダンスを踊る気になれなかった。
「それでは、庭園で少し外の空気でも吸いに行きましょうか、今夜はいい夜ですよ」
「えぇ、そうね」
大広間は人が多くて空気が薄い。外に出ればいい気分転換になるかもしれない、とララはファビオの誘いを受けることにした。
そんな様子を人影からじっと見つめる瞳があった。ララは、早く新鮮な空気が吸いたくて、そんな視線にも気づくことなく大広間を出た。
アンバーの瞳を細めて、ファビオが微笑む。
「目元を隠していて素顔がわからないのに、美しいなんてどうしてわかるのかしら?」
初対面の男性にはなるべくおしとやかに。と自分に言い聞かせてララはそんな口調を意識する。
「仮面をしていてもわかる者にはわかるのです。それに素顔を隠していると余計に魅惑的に見える」
そんなもんかなぁ、なんだか口がうまいだけな気がするけど――。
ファビオは様々な戦を掻い潜ってきたような屈強な体つきで、筋肉でごつごつした感じではないが、逞しい体格をしていた。
「ごめんなさい、私、ちょっと疲れてしまって……」
コルセットにずっと身体を締め付けられているせいか、頭がぼーっとしている。それに香水や葉巻の香りに噎せ返りそうだ。
そんな状況でララは、三曲も続けてダンスを踊る気になれなかった。
「それでは、庭園で少し外の空気でも吸いに行きましょうか、今夜はいい夜ですよ」
「えぇ、そうね」
大広間は人が多くて空気が薄い。外に出ればいい気分転換になるかもしれない、とララはファビオの誘いを受けることにした。
そんな様子を人影からじっと見つめる瞳があった。ララは、早く新鮮な空気が吸いたくて、そんな視線にも気づくことなく大広間を出た。