過保護な騎士団長の絶対愛
「今夜はお預けにしよう。俺も暇ではないのでな」
「貴様、何者だ」
「さぁ、運が良ければまた会うだろうな」
そう言い残し、ファビオが鞘に剣を収めると、風と共に闇にすっと消えて行った。
「待ちなさい!」
ララがファビオを追いかけようと足を踏み出すと、後ろからぐっと腕をつかまれた。
「いけません。あの男は……あなたの手に負える相手ではない」
「っ! 血が……」
見ると、切り裂かれた右腕から真っ赤な鮮血が滲んでいる。レオンは言われて自分の負った傷に気づき、汚れたものを見せまいと、左手で傷口を隠した。
「見せて」
ララは自分のせいで怪我を負わせてしまったと、申し訳なさでいっぱいになった。
「ちょっと待って」
よっぽど切れ味の良い剣だったのだろう。どくどくと止めどもなく鋭く裂かれた皮膚から真っ赤な鮮血が滴りそうになっている。ララはドレスのポケットから白地の花柄のハンカチを取り出すと、手際よく巻きつけた。
「な、なんてことをされるのです」
レオンはララの突拍子もない行動に目を丸くする。
「貴様、何者だ」
「さぁ、運が良ければまた会うだろうな」
そう言い残し、ファビオが鞘に剣を収めると、風と共に闇にすっと消えて行った。
「待ちなさい!」
ララがファビオを追いかけようと足を踏み出すと、後ろからぐっと腕をつかまれた。
「いけません。あの男は……あなたの手に負える相手ではない」
「っ! 血が……」
見ると、切り裂かれた右腕から真っ赤な鮮血が滲んでいる。レオンは言われて自分の負った傷に気づき、汚れたものを見せまいと、左手で傷口を隠した。
「見せて」
ララは自分のせいで怪我を負わせてしまったと、申し訳なさでいっぱいになった。
「ちょっと待って」
よっぽど切れ味の良い剣だったのだろう。どくどくと止めどもなく鋭く裂かれた皮膚から真っ赤な鮮血が滴りそうになっている。ララはドレスのポケットから白地の花柄のハンカチを取り出すと、手際よく巻きつけた。
「な、なんてことをされるのです」
レオンはララの突拍子もない行動に目を丸くする。