王太子殿下は無垢な令嬢を甘く奪う
護衛に守られた部屋に鎮座するのは、白髪と髭をたくわえた精悍な顔つきをした、ウィルの父。バークレー国国王だ。
そして、国王のそばに座り本を畳んだ品位高い淑女は、母である王妃。
マリーはふたりを見るのはもちろん初めてだったけれど、なるほど、間違いなくウィルへとその血を受け継がせているとわかる美男美女だ。
「約束の時刻より遅くなり申し訳ありません、父上、母上」
「構わない、話は聞いている。そこにいるご令嬢を守ったそうだな」
国王が、ウィルと同じサファイア色の瞳をマリーに向けてきた。
反射的に姿勢を正すマリーは、すと腰を低くして頭を下げた。
「お初にお目にかかります、国王様。王妃様。
わたくし、イベール伯爵家の長女マリーアンジュと申します。本日は王太子殿下のご成人、誠におめでとうございます。
さきほどは、殿下の勇敢さに救われ、感謝の至りでございます」
マリーは、フレイザーの隣にいたときよりも、ずっと自然に心からの敬意で挨拶をすることが出来た。
そして、国王のそばに座り本を畳んだ品位高い淑女は、母である王妃。
マリーはふたりを見るのはもちろん初めてだったけれど、なるほど、間違いなくウィルへとその血を受け継がせているとわかる美男美女だ。
「約束の時刻より遅くなり申し訳ありません、父上、母上」
「構わない、話は聞いている。そこにいるご令嬢を守ったそうだな」
国王が、ウィルと同じサファイア色の瞳をマリーに向けてきた。
反射的に姿勢を正すマリーは、すと腰を低くして頭を下げた。
「お初にお目にかかります、国王様。王妃様。
わたくし、イベール伯爵家の長女マリーアンジュと申します。本日は王太子殿下のご成人、誠におめでとうございます。
さきほどは、殿下の勇敢さに救われ、感謝の至りでございます」
マリーは、フレイザーの隣にいたときよりも、ずっと自然に心からの敬意で挨拶をすることが出来た。