通学電車、下車後。
織田君と腕が当たった。

二人の距離が近づくのは、私の気のせい……



「つきあおう」


赤くなった耳元で、決定的な言葉が紡がれた。


「い、いいの?」

織田君は、こくんと頷いて恥ずかしげに私を見る。

「よろしくお願いします…!」

「はい。」

織田君らしい端的な返事に、顔が綻ぶ。

信じられない。

ほっぺをつねって現実かどうか確かめる代わりに……


つま先立ちをして、織田君のほっぺにキスをした。
織田君は慌てている。

「ちょ、なに。いきなり」

「ごめん、我慢できなくなって…」





ほっぺにキスのお返しは。


「きゃ…」

ひっぱられて、織田君の胸の中へ。
彼の唇が、こめかみに触れる。



お互いの鼓動がわかるくらいに、強く抱きしめられた。




fin.
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