君のために未来を見よう〜教王様の恩返し〜
「そんなことよりさ。飯に行こう」
「え!?」
唐突な提案だった。
「まだ朝食に間に合うだろ。食堂の方がずっとうまいよ」
レイの食事は、毎回ワゴンでドア前まで運ばれて来る。配膳係がむやみに部屋に入らぬよう、料理はそのまま部屋の外に置かれることになっている。
毒味や異物混入などの厳しいチェックがされた上で運ばれて来るので、温かい食事を口にするのは不可能なことだった。
「で……でも……」
「じゃあ、おれだけ行くよ」
フィーの返答は待たずに、レイは軽やかな足取りで部屋から消えようとする。
フィーも小走りで後をついて行った。
「え!?」
唐突な提案だった。
「まだ朝食に間に合うだろ。食堂の方がずっとうまいよ」
レイの食事は、毎回ワゴンでドア前まで運ばれて来る。配膳係がむやみに部屋に入らぬよう、料理はそのまま部屋の外に置かれることになっている。
毒味や異物混入などの厳しいチェックがされた上で運ばれて来るので、温かい食事を口にするのは不可能なことだった。
「で……でも……」
「じゃあ、おれだけ行くよ」
フィーの返答は待たずに、レイは軽やかな足取りで部屋から消えようとする。
フィーも小走りで後をついて行った。