いじめっ子には愛の鉄槌を




舞い上がってしまうあたしに晴哉さんは言う。




「藤井さん。

もし良かったら、この後二人で抜けない?」





思わず固まった。

恋愛経験皆無のあたしでさえ、その言葉の意味していることが分かった。

そして、淳太君の部屋から聞こえてきた、あの女性の声と激しい物音を思い出してしまう。

あたしには無理だ!

あんなに乱暴で、怖くって、そして恥ずかしいことなんて出来ない!

その前に、晴哉さんはあたしが処女と知ったら引くかもしれない。





「あたし……今日は出来ません」




思い切って晴哉さんに告げる。

だけど、極上男子の晴哉さんに幻滅されるのも嫌で、



「……生理なんです」



嘘をついていた。



< 70 / 239 >

この作品をシェア

pagetop