いじめっ子には愛の鉄槌を
舞い上がってしまうあたしに晴哉さんは言う。
「藤井さん。
もし良かったら、この後二人で抜けない?」
思わず固まった。
恋愛経験皆無のあたしでさえ、その言葉の意味していることが分かった。
そして、淳太君の部屋から聞こえてきた、あの女性の声と激しい物音を思い出してしまう。
あたしには無理だ!
あんなに乱暴で、怖くって、そして恥ずかしいことなんて出来ない!
その前に、晴哉さんはあたしが処女と知ったら引くかもしれない。
「あたし……今日は出来ません」
思い切って晴哉さんに告げる。
だけど、極上男子の晴哉さんに幻滅されるのも嫌で、
「……生理なんです」
嘘をついていた。