ミラートリック~キミの優しすぎる愛に溺れる~
「でも・・・」


真っ直ぐにあたしの瞳を見て、悲しそうな、切なそうな笑みを浮かべる。


「俺のこと、レイちゃんの世界から追い出さないでよ」


あたしの世界?何、それ?


「一緒に居る理由がなくても、俺はレイちゃんの傍に居たい」

「なんで?」

「俺にとって、レイちゃんが1番だから」


1、番?


「だからレイちゃんの1番になれるように、俺頑張るから」


無理だよ、ハル。

ハルは、あたしの1番には決してなれない。

だって、あたしの1番は・・・


「たぶん、傷つける」


だって、あたしはハルのことを1番にはしてあげられない。

1番だけは、これからも変わることはない。

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