恋する病棟、24時




「嫌だったら言ってください。嫌われなくないので」


それは昨日、私の態度が急によそよそしくなったことに対してなのかもしれない。
私は慌てて「違います!」と声を上げる。


「あ、あれは照れたと言いますか、氷川先生のこと本当に好きになってしまいそうで……」

「俺のこと?」

「あっ……」


しまった! また勢いで変なことを言ってしまった。
違うんですと顔の前で両手を振るとその片方の手を彼に掴まれてしまう。


「いいよ、もっと照れて。それで俺のこと好きになって」

「ひ、氷川先生?」

「待ってますから、ずっと」


ちゅっと掴まれた方の手のひらに彼がキスを落とすとそっと視線をこちらに向ける。
その熱い視線で私の許容範囲を軽く超えていく。キャパオーバー。


「あと、良かったら下の名前で呼んでも?」


それから氷川先生は意外とグイグイくる人だ。












それからも氷川先生との謎の交際は続き、家まで送ってもらったり、一緒にご飯を食べに行ったり……

って、


「(これ、どう考えても普通にカップルだ!)」



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