BAD & BAD【Ⅰ】
桃太郎が美少女だったら、頭を撫でて、むぎゅってしたのになぁ。
そしたら思いっきり嫌がられても、全財産つぎ込むくらい可愛がってやるのになぁ。
残念だ!
「こいつから、なんか話があるらしい」
「話っていうか、作戦会議がしたくてさ」
「作戦会議?」
たかやんの言葉に付け足しをすると、副総長が大きく首をひねった。
「さっき『神雷は良い子の集まりだよ大作戦』っていう作戦を思いついたんだ。この作戦は……」
私が妖しく微笑みながら、皆に作戦の概要と役割を伝えたら、皆は久々の大仕事にやる気をみなぎらせていた。
全貌を説明し、私の話が終わった頃。
赤くなった顔でざわついていた皆に、落ち着きが戻り出す。
「作戦が終わったら、皆でどこか遊びに行きたいね」
そう提案したのは、師匠。
四方八方から賛成の声が響く。
もちろん、私も大賛成!