BAD & BAD【Ⅰ】

作戦上の私達の役柄は、首長の計画で撲滅されかけ、首長に復讐心を抱く不良２人組。


まずは私達が、繁華街にいる人達の注意を引くように、首長を襲い大暴れする。




いかにも首長に恨みあります風に、殺気を織り交ぜた威圧感を放つ。


首長を守ろうと、４人のボディーガードが前に出た。



「おい、そこのじじい。不良撲滅計画ってのを企ててんだって？」


「たかがイメージアップなんかのために、よくも俺達の存在を葬ろうとしてくれたな。覚悟はできてんのか！？」


「な、なぜそれを……っ」



ざわざわと、野次馬が集まってきた。

首長は周りを気にして、下唇を噛み締める。



「こ、こいつらをなんとかしろ！」



師匠の命令に、ボディーガード達が動き出した。



正当防衛だとか、うだうだ考えなくても、いいんだよね？


私は今、法律なんて気にしない、極悪非道な不良なんだから。



「かかってきなよ」

「瞬殺してやる」


私と剛がほとんど同時に、ボディーガード達を挑発した。



しかし、ボディーガード達はその挑発に動揺することなく、私達に迫ってくる。