好きになった人は吸血鬼でした。ーさくらの血契1ー【完】
素っ気なく返す黎だが、幼い頃より一緒に育った澪にはわかる。
こいつ――
「……明後日で、いいんだよね?」
それは、黎の食事の日。
毎日ではなく、数日置いて与えられている。
たまに間隔を空けたり狭めたりして、澪の祖父は吸血鬼を観察している。
黎は「あー」と曖昧に肯いた。澪は顔を渋くする。
(余計な仕事増やすなよ……)
今日明日、黎には尾行でも必要そうだ。
澪にそういうことは出来ないから、祖父の周りに頼んでおこう。