もう一度、名前を呼んで2
見よう見まねでみんなの動きを真似してみる。
バレーなんかしたことなかったから,手の握り方とかボールのあげ方も教えてもらった。
まあみんなもちゃんと習ったりしてるわけもなく,なんとなくでやってるらしい。
「ハハハハ,まっすぐ飛ばさねーとサーブ入んねーぞ!」
「わかってるもん!」
レシーブ?ってやつは結構上手にできると思うけど,サーブが難しい。腕は痛いしまっすぐ飛ばないし。やっと飛んだかと思えば「チョロイぜ!」とばかりに舜くんがレシーブしてくる。悔しい
「藍那ちゃんアタックもやるか!」
「アタック…あの飛んでやるヤツ?サーブみたいなの?」
「そーそー。けどサーブみたいに遠くに飛ばさなくていいし簡単だぜ?」
「でも舜くんみたいに飛べないんだけど…」
「舜さんはマジでヤベえからな!けどアタック打てたら舜さんに直接攻撃できるぜ?」
「!」
それは魅力的な話だ!にやにや笑ってるあいつをぎゃふんと言わせたい!
あたしが舜くんに対抗心を燃やしていることは他のみんなも重々承知しているらしく,「やったれ」と応援してくれた。
「はん!やれるもんならやってみろよ,ちーび!」
「チビじゃないもん!舜くんだってチビじゃん!」
「俺はジャンプ力あるし!」
「あたしだってあるし!」
「じゃあやってみろよ!!」
へへーん,できねえだろ~とばかりにニヤニヤして煽ってくる。
やってやるよ!あたし運動神経いいんだからね!
舜くんに直接攻撃をするべく,アタックを教えてもらった。
「いち,に,さんっで飛ぶんだぞ?」
「いち,に,さん…」
「そんで飛んだら上から下にたたきつける!」
「たたきつける!」
「そう!それで行けるからな!頑張れよ!」
「うん!」
みんなわいわいと教えてくれるし応援してくれる。
たぶん同い年かあたしより年下のはずだけど完全にお兄ちゃんだ。人相は悪いけど優しいお兄ちゃん。
「よーし,見てろよ舜くん!」
「かかってこいや!」