もう一度、名前を呼んで2
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「もう動けない…足重い…腕痛い……」
「…つかれた」
「藍那ちゃんすげーぜ!舜さんにも負けてねえ!」
「あのアタック痺れたよなァ!」
「頭からすっころんでたけどな!」
「「ギャハハハハハ」」
褒めてるのか貶してるのかわかんないけど,確実に楽しかった。
みんなめちゃくちゃ褒めてくれたし。
結局あたしはアタックとやらを習得して舜くんすら手も足も出ない一発を打ち込んだ。一回だけ。
まあ間違いなくまぐれなんだけど,それでもいい。超満足した。
「…やるじゃねーか」
砂浜に倒れるように寝ころんだあたしの隣には,同じようにして舜くんが寝ころんでいる。
「まあね」
「俺のほうがすげーけどな!」
「そうかな~?あたし今日初めてなのにあんだけ出来たんだけど?」
「そりゃすげーよ,でも俺の次にな!」
頑なだなあ…まあそれでいいけど。
「…疲れたねえ」
「そうだな…」
いやあ…こんなにハードに動き回ることになるとは。そんなつもりなかったのに。
「まぶしいねえ…」
「そうだな」
仰向けになってるもんだから,もうまぶしくてまぶしくて。
でも疲れたしなんか眠い…ううん…
「あっおいこらこんなとこで寝んな!」
「ねむい~…」
「やめとけって!」
「ん゛……あっちまで連れてけ……」
ああもうだめだ。疲れすぎて一ミリも動けない。電池切れ。これ以上動いたら死ぬ
「あーもーお前ほんと何なの!」
舜くんはぶつくさ文句を言いながらあたしの腕を取って歩き始めた。
お~ほんとに龍毅たちがいるパラソルのとこまで連れて行ってくれんのか
やっさし~
「へへ…ありがと」
「……べつに」