もう一度、名前を呼んで2

「さーて俺も海で涼んでくるかな。お前もそろそろ行くんだろ?」

「ああ」


外に出れば目も覚めるだろう。せっかくこんなところまで来たんだから楽しまねえともったいねえ


「おーお前らわりーな!もう戻っていいぜ」

「俺らも遊びに行くっス!カギ閉めていいスか?」

「お,頼む」


たぶんコテージにいた奴らは俺が寝てたから残ってたんだろう。わりーな,マジで…


「わりーな,こんなとこで。俺が寝てても遊んできていいから」

「そんなんじゃないっスよ~こっちのほうが涼しかったんで!」


こんなことを言っているが,楽しいこと好きの鳳狼メンバーが海で遊びたくないわけがない。

まあ…過ぎたことはしゃーねえか…


「よっし,入るか!」

「うおー!悠唏さん行きましょ!」

こいつらと一緒に浜辺に向かって走った。後ろで理流が笑いまくってる声が聞こえたけど構ってられるか!ハメ外さなきゃ損だろ!






人の少ない浜辺はこんな俺達でも全力で遊べる。

害のない一般人に迷惑をかけるつもりなんかサラサラないが,向こうはそうとも思わないもんだ。

金髪やら赤髪やら緑やらオレンジやら野菜かってくらいカラフルな髪色でやたらゴツくて怪我の跡もあるヤンキーなんかと,普通のやつなら関わりたくないだろう。


そういうのも承知して俺たちはそれでも暴走族なんかやっている。

存在が迷惑だろうと,それでもやめられない。

俺らが大事なもんを守るためにはここにいるしかなかった。ここにいるしか,ねえんだ。






「悠唏さん!海藻ヤベー!」

「うわっキモッ…こっちくんな…」

「ひでー!ギャハハハ!!」

「こっちもワカメっすよー!」

「うわぁああキモイ!!!」


最悪だ!なんだ海藻って!キモすぎ!

なんでそんなぬるぬるでもさもさしてるもん持てるんだよ意味わかんねえ!



「ぎゃあああ投げんな!!」

「悠唏さんビビりすぎー!」

「ギャハハハハハ」

「笑ってんじゃねえ殺すぞ!」

「こえーこえー!」


ふっざけんなよマジで!!一気に目ぇ覚めたわ!


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