もう一度、名前を呼んで2
「スイカだよ~」
僚と理流が戻ってくると,なんと3つもスイカを抱えていた。
え?3つも食べる?みんなそんなにスイカ好きなの…
日本に帰ってきて,ついこの間数年ぶりのスイカを食べたばっかりのあたしは驚いた。スイカってみんなそんなにたくさん食べるの?まあ確かにおいしかったけどたくさん食べるものではないような…?
「セッティングありがとね~じゃ,藍那ちゃんからやろっか」
「え!?」
なにを!?
「藍那,スイカ割り知ってんのか」
「知らない…」
「……そりゃ面白そうだな」
え,悠唏助けてくれるわけじゃないの?いま助けてくれる感じじゃなかったの!?
「オラ!タオルまいてやっからそっち向け」
「タオル!?」
目隠しするの?嘘でしょ!
「待って待って!ほんとに!スイカ割りの説明して!」
「え~ぶっつけでやってみようよ」
「僚!?なんでそんなに楽しそうなの!」
「楽しいもん」
そんな小学生みたいな顔見たことないよ!
「いいからさっさとやれよ」
舜くん…ひどい…
「藍那,目隠しして木刀でスイカ叩くだけだから。スイカがあるとこまでは周りのやつらが誘導する」
「目隠し……」
「全力でスイカ叩いていいぜ」
悠唏が簡単に教えてくれたけど,そんな簡単に目隠しとか言わないでほしいんですけど…
「目隠ししなきゃダメ?」
「こえーか?」
苦手なんだよなあ…基本的にほら,誘拐されるときとかって目隠しされるじゃん?移動の時とか…
「しゃーねえな~ポンコツ藍那のために俺様が先に手本見せてやるよ!」
「龍毅~~」
あんたはほんとに口が悪いな!嫌味言わないと優しくできないのか!でも優しい!そういうのすごくいいと思う!