もう一度、名前を呼んで2

二番手は昂太と仲もいい雷くんだった。ガタイが良くてお調子者のちょっと龍毅に似たタイプの人だ。

「すごいすごい!ライくん目回ってないの!?」

「よゆーっすよ!!」

「いったれーライ!そこや!いまやー!!」
「うおーいいぞいいぞ!」

雷くんはほんとに早くて,あっという間にうまくスイカを割った。みんな凄いな。あんな簡単にスイカの前まで行けるもの?実は見えてんのかな


「じゃー次最後ね,藍那ちゃんやらない?」

「まだ言うの!?」

「だって藍那ちゃんがやった方が面白いよ~」

「いやあたし見てる方が楽しいもん…」


「藍那ちゃんやれよ~」
「そうやそうや~」
「見て笑ってるだけはずりいぞ~」

「みんなして……」


圧が凄い…!そんなに言われたら断りづらいじゃんかあ~~

「…しょうがないからやるよ……龍毅と雷くんみたいに上手くできないからね」

「おお~!」
「「「おお~~!!」」」

みんなにパラパラと拍手をされてスイカからちょっと離れたところに立った。

「龍毅がそれ巻くの?」

「おう」

「緩めにしてね…」

目隠し嫌いなんだから……

「わぁってるよ。……もしほんとーに怖くなったら呼べ」

「へ」

ちっさい声で龍毅は「そしたら助けてやるよ」と言った。

ううう…優しい……


「がんばれよ」

「がんばる…」

キュ,と目元にタオルが巻かれて準備完了だ。意外と真っ暗じゃないし,大丈夫かもしれない。

龍毅がポン,と頭を軽くたたいて離れていったのが分かった。


「藍那~~ぐるぐるは3回でもいいぞ~」

「おい理流贔屓してんじゃねえ!」

「ハンデだ!!!」

さあ,いよいよだ。ぐるぐるはほんとに3回しかしないからね!!


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