もう一度、名前を呼んで2

「がんばったな」

へろへろで戻ってきたあたしに,悠唏をはじめみんなは優しかった。
甘やかされてるなあ


「あんなに藍那ちゃんが目を回しやすいとは思ってなかったんだ…無理に薦めてごめんね?」

「ううん,大丈夫」

それにぐるぐるが嫌だったわけじゃないし…ね

「スイカ食うか?」

舜くんは気をつかってくれているのかいないのか,破片と化したスイカを一緒に食べようと言ってくれた。

そうだね…もったいないし,食べようかな

あたしのあとに木刀を受け取った人は名前は分かんないけどあっという間にスイカに到達してヒットしててすごかった。
やっぱあたしだけか,あんな醜態晒したのは…


「片づけたら買い出しだな」

「買い出し?」

「昼の分しかもともと買ってきてねえし。夜は酒盛りだろ」

あ,みんなってお酒飲むんだ…あんまり見たことなかったから飲まないんだと思ってた。


「未成年の飲酒は犯罪なんだよ」

「僚だけだぜそんなこと言うの。それに今更だろ」

暴走行為だって違法だっての,と舜くんが言った。わかっててやってたんだね…


「…体に悪くない程度にしなよ」

「わーってるよ」

医者志望としても若いうちからの飲酒は止めさせたいらしい。まあ,みんな頑固だし言うことなんて聞かないだろうね。


「…藍那ちゃんは飲む人?」

「ん~……」

「その反応は飲むんだね…」

「まあ」

決して良い人たちとアメリカで仲良くやってたわけじゃないから。

マリファナはあたしはやんなかったけど周りでは普通だったし他にもいろいろ蔓延してたしね…

そんなことはこの人たちには言わないけど。


「ほどほどにするんだよ」

「大丈夫だよ」


今日は疲れてるし,そんなに飲まないよ


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