クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「リュシオン?」
彼が大丈夫なのか、不安で仕方無い。
だけど、涙でぼやける視界の先のリュシオンは、私の心配とはうらはらに苦戦することなく黒装束の男達を一人一太刀で倒し、サウル王子に迫っていく。
そこに、ひとりの大きな男が立ち塞がった。
「あの人は……」
私とヘルマンを監禁した人だ。
凄い力で、一切逆らえなかったと、ヘルマンが言っていた男。
その男が、リュシオンの剣よりも大降りの剣を構えサウル王子の前に立つ。
リュシオンがそれまでと同じように攻撃をした。
他の敵はそれで倒れたのだけれど、大男はリュシオンの剣を自分の剣で受け止め打ち払った。
もしかして、リュシオンより力が強いの?…このままでは、彼が負けてしまうかもしれない。
「やだ……」
無意識にリュシオンの方へ、腕を伸ばしてしまう。
そんな事をしても、何の役にも立たないけれど、彼が無事に私の元に戻って来てくれるよう繋ぎとめたくて。
攻撃を防がれたリュシオンは、立ち止まり剣を構えなおすと、私の方を振り返った。
ギクリとするくらい、冷たい光を湛えた黒い瞳と視線が重なる。
と、同時に私の護衛についていた騎士達が私の前に壁のように立ち塞がり、視界を遮った。
「え、どうして? どいて!」
リュシオンが全く見えなくなってしまって、私は焦って訴える。
だけど私の願いを聞いてくれる騎士はいなくて、状況が分からないまま、荒々しい音と悲鳴を聞くことしか出来なかった。
彼が大丈夫なのか、不安で仕方無い。
だけど、涙でぼやける視界の先のリュシオンは、私の心配とはうらはらに苦戦することなく黒装束の男達を一人一太刀で倒し、サウル王子に迫っていく。
そこに、ひとりの大きな男が立ち塞がった。
「あの人は……」
私とヘルマンを監禁した人だ。
凄い力で、一切逆らえなかったと、ヘルマンが言っていた男。
その男が、リュシオンの剣よりも大降りの剣を構えサウル王子の前に立つ。
リュシオンがそれまでと同じように攻撃をした。
他の敵はそれで倒れたのだけれど、大男はリュシオンの剣を自分の剣で受け止め打ち払った。
もしかして、リュシオンより力が強いの?…このままでは、彼が負けてしまうかもしれない。
「やだ……」
無意識にリュシオンの方へ、腕を伸ばしてしまう。
そんな事をしても、何の役にも立たないけれど、彼が無事に私の元に戻って来てくれるよう繋ぎとめたくて。
攻撃を防がれたリュシオンは、立ち止まり剣を構えなおすと、私の方を振り返った。
ギクリとするくらい、冷たい光を湛えた黒い瞳と視線が重なる。
と、同時に私の護衛についていた騎士達が私の前に壁のように立ち塞がり、視界を遮った。
「え、どうして? どいて!」
リュシオンが全く見えなくなってしまって、私は焦って訴える。
だけど私の願いを聞いてくれる騎士はいなくて、状況が分からないまま、荒々しい音と悲鳴を聞くことしか出来なかった。