クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「良かった、あの人無事でいるかしら? どう見ても戦えるようには見えなかったから心配だわ」
無責任に無事だとは言えないのか、リュシオンは黙ったまま顔を曇らせる。
「リュシオン」
何か言って欲しくて声をかける。
「……森の出口に馬車を用意しています。そこでヘルマン様を待ちましょう」
「いいえ、私もここで待つわ」
ヘルマンは私を庇った事で危険に晒されている。
少しでも早く無事を確認したくてそう言ったけれど、リュシオンは私を抱き上げ、早足で森の出口へと向かって行く。
「リュシオン、どうして?」
強引な振る舞いに戸惑っていると、リュシオンは心配そうな目で私を見下ろした。
「危険な目に遭ったから無理も有りませんが、顔色が酷く悪い。一刻も早く身体を休めてください」
リュシオンが、私の身を案じて言ってくれているのが分かるから、それ以上我が侭は言えない。
大人しく彼に身体を任せていると、急に強い風が吹きつけて来た。
リュシオンはよろけたりはしないけれど、小さな子供なら飛ばされてしまいそうだ。
「この辺りは風がとても強いのね」
「そうですね。森の奥は木が防壁となってそれ程強い風は感じませんが、ここのように出口に近いと遮るものが少なくなりますから……馬車までもう少しなので辛抱してください」
リュシオンは気遣うように言ってくれる。
しばらく歩くと森の終点になり、その直ぐ先に馬車が一台用意されていた。
その周囲を守るように、アンテスの騎士達が囲っている。
「リュシオン様」
騎士達の内のひとりが、リュシオンに気付き足早に近付いて来る。
当然抱きかかえられている私にも気付いていて、リュシオンの前まで来ると膝を付き頭を下げた。
無責任に無事だとは言えないのか、リュシオンは黙ったまま顔を曇らせる。
「リュシオン」
何か言って欲しくて声をかける。
「……森の出口に馬車を用意しています。そこでヘルマン様を待ちましょう」
「いいえ、私もここで待つわ」
ヘルマンは私を庇った事で危険に晒されている。
少しでも早く無事を確認したくてそう言ったけれど、リュシオンは私を抱き上げ、早足で森の出口へと向かって行く。
「リュシオン、どうして?」
強引な振る舞いに戸惑っていると、リュシオンは心配そうな目で私を見下ろした。
「危険な目に遭ったから無理も有りませんが、顔色が酷く悪い。一刻も早く身体を休めてください」
リュシオンが、私の身を案じて言ってくれているのが分かるから、それ以上我が侭は言えない。
大人しく彼に身体を任せていると、急に強い風が吹きつけて来た。
リュシオンはよろけたりはしないけれど、小さな子供なら飛ばされてしまいそうだ。
「この辺りは風がとても強いのね」
「そうですね。森の奥は木が防壁となってそれ程強い風は感じませんが、ここのように出口に近いと遮るものが少なくなりますから……馬車までもう少しなので辛抱してください」
リュシオンは気遣うように言ってくれる。
しばらく歩くと森の終点になり、その直ぐ先に馬車が一台用意されていた。
その周囲を守るように、アンテスの騎士達が囲っている。
「リュシオン様」
騎士達の内のひとりが、リュシオンに気付き足早に近付いて来る。
当然抱きかかえられている私にも気付いていて、リュシオンの前まで来ると膝を付き頭を下げた。