クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
そしてそれはお姉様に関係している事なのだろうか。
もしかしたら聞いて欲しくない事なのかもしれないと思ったけれど、聞かずにはいられなかった。
「ひとりで護衛をして失敗をした事があるの?」
リュシオンは嫌な顔はせずに答えてくれた。
「騎士になる前の事ですが、私の過信によりひとりの人生を変えてしまった事があります」
「人生を?」
一体何が有ったのだろう? 凄く気になるけど、そこまで踏み込んで聞いていいのだろうか。
迷っていると、私の気持ちを察したのかリュシオンは自ら語ってくれた。
「私はベルツ家に仕える騎士の家の生まれです」
「ベルツ家? 確か北の海に近い土地を領地に持っている家よね?」
アンテス辺境伯領には、領地の一部を任せられている家が幾つかある。
アンテスの名家と呼ばれるそれらの家は、世襲制で代々アンテス領の中でも高い地位に就いている。ベルツ家はその中でも特に力のある家だったはず。
「はい。父はベルツ家当主の側近でした」
「そうなの? 私、知らなかったわ」
初めて聞く話に私は酷く戸惑ってしまった。
ベルツ家の当主の側近を務める程の家ならば、リュシオンの生家はかなり由緒正しい家系のはずだ。
それなのに、リュシオンはその事を公にはせずに、ただの騎士としてお父様に仕え実力で今の地位に上って来ている。
お父様とお兄様も、リュシオンとベルツ家を結び付けるような発言をした事がない。二人がリュシオンの出自をしらないはずがないのに。
と言う事は何らかの事情により、リュシオンの存在はベルツ家の中で無かったものとされているという事だ。
もしかしたら聞いて欲しくない事なのかもしれないと思ったけれど、聞かずにはいられなかった。
「ひとりで護衛をして失敗をした事があるの?」
リュシオンは嫌な顔はせずに答えてくれた。
「騎士になる前の事ですが、私の過信によりひとりの人生を変えてしまった事があります」
「人生を?」
一体何が有ったのだろう? 凄く気になるけど、そこまで踏み込んで聞いていいのだろうか。
迷っていると、私の気持ちを察したのかリュシオンは自ら語ってくれた。
「私はベルツ家に仕える騎士の家の生まれです」
「ベルツ家? 確か北の海に近い土地を領地に持っている家よね?」
アンテス辺境伯領には、領地の一部を任せられている家が幾つかある。
アンテスの名家と呼ばれるそれらの家は、世襲制で代々アンテス領の中でも高い地位に就いている。ベルツ家はその中でも特に力のある家だったはず。
「はい。父はベルツ家当主の側近でした」
「そうなの? 私、知らなかったわ」
初めて聞く話に私は酷く戸惑ってしまった。
ベルツ家の当主の側近を務める程の家ならば、リュシオンの生家はかなり由緒正しい家系のはずだ。
それなのに、リュシオンはその事を公にはせずに、ただの騎士としてお父様に仕え実力で今の地位に上って来ている。
お父様とお兄様も、リュシオンとベルツ家を結び付けるような発言をした事がない。二人がリュシオンの出自をしらないはずがないのに。
と言う事は何らかの事情により、リュシオンの存在はベルツ家の中で無かったものとされているという事だ。