クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「好きな食べ物ですか……」
リュシオンは考え込んでしまった。
こんな質問で考え込んでしまうなんておかしてくて、私は笑いながら言う。
「注文は即決なのに、好きな食べ物で悩むなんておかしいわ」
「改まって考えた事が無かったのですが……選ぶのなら林檎ですね」
「ええっ?」
あまりに予想外の答えに、うっかり高い声を出してしまう。
「おかしいですか?」
リュシオンが困惑したように言う。私は取り繕う事が出来ず、頷いた。
「だってリュシオンの印象と全然違うんだもの。騎士は肉を好むんだと思っていたし」
だから私は鴨のローストとか、牛肉のステーキとかそういった答えが来るのを予想していたのだ。
それが実際は林檎……最強の騎士がしゃりしゃり林檎を食べている姿なんて誰が想像出来るだろう。
「騎士が肉を好むのは、嗜好の問題だけでなく栄養の面で必要だからでもあります」
「肉は身体の力をつけるそうだものね」
「はい、私も意識して取るようにしています」
リュシオンはいつもの真面目の顔で言うけれど「でも一番好きなのは林檎なんでしょ?」と私が突っ込むと居心地悪そうに目を伏せてしまった。
きっと余計な事を語ってしまったと後悔しているのだろう。
でも聞いてしまったものは取消せない。良い事を聞けて私は嬉しい。
今度、林檎を使った何かを作ってリュシオンに贈ろう。料理は経験が無いけれど、ホリーに教えて貰ったら何とかなるはず……多分。
「ねえ、嫌いな食べ物はなに?」
「特にありません」
今度は即答だった。嫌いなものは無い。これはリュシオンのイメージ通りだ。
「じゃあ、好きな色は?」
「身に付けるものでなら黒です」
「趣味は?」
「……特に有りませんね、仕事以外の空いた時間は剣の訓練をしていますし」
「剣が趣味って事になるのかしら?」
となるとリュシオンは趣味を極めたって事だ。感心していると、そのリュシオンが不思議そうな表情で聞いて来た。
リュシオンは考え込んでしまった。
こんな質問で考え込んでしまうなんておかしてくて、私は笑いながら言う。
「注文は即決なのに、好きな食べ物で悩むなんておかしいわ」
「改まって考えた事が無かったのですが……選ぶのなら林檎ですね」
「ええっ?」
あまりに予想外の答えに、うっかり高い声を出してしまう。
「おかしいですか?」
リュシオンが困惑したように言う。私は取り繕う事が出来ず、頷いた。
「だってリュシオンの印象と全然違うんだもの。騎士は肉を好むんだと思っていたし」
だから私は鴨のローストとか、牛肉のステーキとかそういった答えが来るのを予想していたのだ。
それが実際は林檎……最強の騎士がしゃりしゃり林檎を食べている姿なんて誰が想像出来るだろう。
「騎士が肉を好むのは、嗜好の問題だけでなく栄養の面で必要だからでもあります」
「肉は身体の力をつけるそうだものね」
「はい、私も意識して取るようにしています」
リュシオンはいつもの真面目の顔で言うけれど「でも一番好きなのは林檎なんでしょ?」と私が突っ込むと居心地悪そうに目を伏せてしまった。
きっと余計な事を語ってしまったと後悔しているのだろう。
でも聞いてしまったものは取消せない。良い事を聞けて私は嬉しい。
今度、林檎を使った何かを作ってリュシオンに贈ろう。料理は経験が無いけれど、ホリーに教えて貰ったら何とかなるはず……多分。
「ねえ、嫌いな食べ物はなに?」
「特にありません」
今度は即答だった。嫌いなものは無い。これはリュシオンのイメージ通りだ。
「じゃあ、好きな色は?」
「身に付けるものでなら黒です」
「趣味は?」
「……特に有りませんね、仕事以外の空いた時間は剣の訓練をしていますし」
「剣が趣味って事になるのかしら?」
となるとリュシオンは趣味を極めたって事だ。感心していると、そのリュシオンが不思議そうな表情で聞いて来た。