クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「今日は質問ずくしですね。何か気になる事があるのですか?」
「私達婚約者なのにお互い知らない事が多いでしょ? 私はリュシオンの事をもっと知りたいの」
「確かにそうですね。こうしてゆっくりと話す機会はなかなか有りませんから」
その言葉に私は大きく頷いた。本当にそうなのだ。
婚約しているし、普段は同じ城内に居るというのに私達が会える時間は限られている。と言うのもリュシオンの仕事が忙しすぎるからだ。
「お父様もお兄様も、リュシオンに仕事を頼み過ぎだわ」
つい愚痴を言うとリュシオンは苦笑いを浮かべた。
「最近は大分配慮頂いているのですよ。おかげで今日休みも取る事が出来ました」
「そうだけどたった一日でしょ? お兄様なんて先月一週間も休んで西の霊峰に観光に行ったのよ?」
「……あれは観光ではなく視察です」
「違うわ。エステル義姉様の観光に、視察と言う名目で付いて行ったのよ」
すぐさま言い返した私にリュシオンは反論して来なかった。この様子ではリュシオンも真実を知っていたのだろう。
「そう言えば結婚後のリュシオンの仕事はどうなるの?」
今と同じ位忙しいのだとしたら、殆ど家に帰って来ないんじゃないかと不安になった。
「今と変わらないはずですが」
「でもそれじゃあ新婚なのに家にいる時間が全然ないわ」
不安的中で私は情けない声を出した。
新婚早々、ひとりで過ごす日々なんて悲しすぎる。だからつい言ってしまった。
「お父様に言ってリュシオンの仕事を減らして貰おうかしら」
実際言っても無駄だと分かっているけど。
残念ながらお父様は娘に甘くない。私の個人的感情でリュシオンの仕事を変えてくれる訳がないのだ。
そんな事を考えていたのだけれど、リュシオンの声で現実に戻された。
「グレーテ」
「は、はい」
呼び捨てられてどきりとした。
嬉しい気持ちは当然有るのだけれど、今はそれより戸惑ってしまっている。
リュシオンの声音がとても固くて、まるで怒っているようだから。
「私達婚約者なのにお互い知らない事が多いでしょ? 私はリュシオンの事をもっと知りたいの」
「確かにそうですね。こうしてゆっくりと話す機会はなかなか有りませんから」
その言葉に私は大きく頷いた。本当にそうなのだ。
婚約しているし、普段は同じ城内に居るというのに私達が会える時間は限られている。と言うのもリュシオンの仕事が忙しすぎるからだ。
「お父様もお兄様も、リュシオンに仕事を頼み過ぎだわ」
つい愚痴を言うとリュシオンは苦笑いを浮かべた。
「最近は大分配慮頂いているのですよ。おかげで今日休みも取る事が出来ました」
「そうだけどたった一日でしょ? お兄様なんて先月一週間も休んで西の霊峰に観光に行ったのよ?」
「……あれは観光ではなく視察です」
「違うわ。エステル義姉様の観光に、視察と言う名目で付いて行ったのよ」
すぐさま言い返した私にリュシオンは反論して来なかった。この様子ではリュシオンも真実を知っていたのだろう。
「そう言えば結婚後のリュシオンの仕事はどうなるの?」
今と同じ位忙しいのだとしたら、殆ど家に帰って来ないんじゃないかと不安になった。
「今と変わらないはずですが」
「でもそれじゃあ新婚なのに家にいる時間が全然ないわ」
不安的中で私は情けない声を出した。
新婚早々、ひとりで過ごす日々なんて悲しすぎる。だからつい言ってしまった。
「お父様に言ってリュシオンの仕事を減らして貰おうかしら」
実際言っても無駄だと分かっているけど。
残念ながらお父様は娘に甘くない。私の個人的感情でリュシオンの仕事を変えてくれる訳がないのだ。
そんな事を考えていたのだけれど、リュシオンの声で現実に戻された。
「グレーテ」
「は、はい」
呼び捨てられてどきりとした。
嬉しい気持ちは当然有るのだけれど、今はそれより戸惑ってしまっている。
リュシオンの声音がとても固くて、まるで怒っているようだから。