クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
リュシオンは笑顔になった私を見ると、ホッとした様子で言った。
「先ほどはきつい言い方をしてしまいましたが、グレーテを拒否した訳ではありません。そこは誤解しないで下さい」
「分かったわ。それから今後は仕事の事は言わないようにする」
「私の仕事の事で気になる事があれば遠慮しないで聞いて下さって構いません。ただ身分高い婚約者の力で地位を得るような事はしたくないのです……今の地位を自分の力で得た事が私の拠り所だからです」
「……ごめんなさい」
真摯なリュシオンの言葉で、自分の浅はかさを痛感した。
リュシオンは、生家を追われた後身一つで今の地位に就いた。
沢山苦労して努力したはずだ。その結果得た地位を誇りに思っているに決まっている。
私の発言を不快に思って当たり前だった。
少し前に生い立ちを聞いたばかりだったのに、どうしてその事に思い至らなかったのだろう。
「お互い様だったのですから、もう謝らないで下さい」
「……分かったわ」
あまり謝ったらリュシオンも気まずいだろう。反省は自分の中ですればいい。
「そろそろ、食事を頂きましょう」
リュシオンが優しく言う。
「あっ、そうね。せっかくの料理が冷めてしまうわ」
単純なもので、リュシオンとの気まずさが解決した途端にお腹が空いて来た。
「いただきます」
赤身の魚をナイフで一口分に切り口に運ぶ。
「……美味しい!」
湯気が無くなっていたから冷めてしまったかと思っていたけれど、まだ温かかった。
ふんわりとした身にまろやかなソースが魚に合っていて美味しい。
大満足で二口目を口に運んでいると視線を感じた。
前を向くとリュシオンが楽しそうに私を見ている。
「先ほどはきつい言い方をしてしまいましたが、グレーテを拒否した訳ではありません。そこは誤解しないで下さい」
「分かったわ。それから今後は仕事の事は言わないようにする」
「私の仕事の事で気になる事があれば遠慮しないで聞いて下さって構いません。ただ身分高い婚約者の力で地位を得るような事はしたくないのです……今の地位を自分の力で得た事が私の拠り所だからです」
「……ごめんなさい」
真摯なリュシオンの言葉で、自分の浅はかさを痛感した。
リュシオンは、生家を追われた後身一つで今の地位に就いた。
沢山苦労して努力したはずだ。その結果得た地位を誇りに思っているに決まっている。
私の発言を不快に思って当たり前だった。
少し前に生い立ちを聞いたばかりだったのに、どうしてその事に思い至らなかったのだろう。
「お互い様だったのですから、もう謝らないで下さい」
「……分かったわ」
あまり謝ったらリュシオンも気まずいだろう。反省は自分の中ですればいい。
「そろそろ、食事を頂きましょう」
リュシオンが優しく言う。
「あっ、そうね。せっかくの料理が冷めてしまうわ」
単純なもので、リュシオンとの気まずさが解決した途端にお腹が空いて来た。
「いただきます」
赤身の魚をナイフで一口分に切り口に運ぶ。
「……美味しい!」
湯気が無くなっていたから冷めてしまったかと思っていたけれど、まだ温かかった。
ふんわりとした身にまろやかなソースが魚に合っていて美味しい。
大満足で二口目を口に運んでいると視線を感じた。
前を向くとリュシオンが楽しそうに私を見ている。