クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
川岸には、休憩用の椅子が用意して有った。
周りを見回すと、椅子から一定の距離を置いて、等間隔に騎士が立っている。
危険は全く無さそうだ。
この状況では、もし誰かが襲って来ても直ぐに騎士達に取り押さえられてしまうだろうから。
用意された場所でのんびりと休む。
しばらくしてから私は椅子から立ち上がり、リュシオンに言った。
「リュシオン、川の水を触りたいから付いて来て。ホリーは待っていてね」
リュシオンと共に、水の流れに近付く。
透明度の高い水は、日の光を反射してキラキラと光っていた。
「冷たくて気持ちいいわ。リュシオンも触ってみたら?」
手で水をすくいながら誘ってみたけれど、「結構です」とあっさり断られてしまった。
仕方なく一人で涼んでいると、リュシオンが周りを憚るような抑えた声で言った。
「何か話が有ったのではないのですか?」
「……何でもお見通しなのね」
私は苦笑いで言う。
リュシオンの言う通り、ホリーを置いてふたりでここ迄来たのには、リュシオンに聞きたい事が有るからだ。
「ベルツに着く前に、聞いておきたい事があるの。リュシオンは言いたくない事かもしれないけど」
「……私が生家に居た頃の事ですか?」
「ええ……リュシオンは、主家であるベルツ家の誰かを傷付けてしまったと言っていたでしょ? それが誰かを知りたかったの。その人とはベルツ家に滞在中に会うかもしれないし、リュシオンの婚約者として何も知らないではいられないと思って」
周りを見回すと、椅子から一定の距離を置いて、等間隔に騎士が立っている。
危険は全く無さそうだ。
この状況では、もし誰かが襲って来ても直ぐに騎士達に取り押さえられてしまうだろうから。
用意された場所でのんびりと休む。
しばらくしてから私は椅子から立ち上がり、リュシオンに言った。
「リュシオン、川の水を触りたいから付いて来て。ホリーは待っていてね」
リュシオンと共に、水の流れに近付く。
透明度の高い水は、日の光を反射してキラキラと光っていた。
「冷たくて気持ちいいわ。リュシオンも触ってみたら?」
手で水をすくいながら誘ってみたけれど、「結構です」とあっさり断られてしまった。
仕方なく一人で涼んでいると、リュシオンが周りを憚るような抑えた声で言った。
「何か話が有ったのではないのですか?」
「……何でもお見通しなのね」
私は苦笑いで言う。
リュシオンの言う通り、ホリーを置いてふたりでここ迄来たのには、リュシオンに聞きたい事が有るからだ。
「ベルツに着く前に、聞いておきたい事があるの。リュシオンは言いたくない事かもしれないけど」
「……私が生家に居た頃の事ですか?」
「ええ……リュシオンは、主家であるベルツ家の誰かを傷付けてしまったと言っていたでしょ? それが誰かを知りたかったの。その人とはベルツ家に滞在中に会うかもしれないし、リュシオンの婚約者として何も知らないではいられないと思って」