クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
アトレゼで会った時のヘルマンは、私達の婚約の事を知らなかったけれど、あの後アンテス城でお兄様に会っているのだから、余程抜けていない限り婚約の事を知っただろう。
となるとベルツ家にとって、私はアンテス辺境伯令嬢であると共に、因縁のあるリュシオンの婚約者でもある。結構、複雑な立場になっているのだ。
「そうですね。簡単にはなりますが話しておきます……私が傷を負わせてしまったのは、ベルツ家の長女カサンドラ様です」
「カサンドラ?」
私は少し動揺してしまった。リュシオンの傷つけた相手が、令嬢だったなんて考えていなかったからだ。
「アトレゼで会ったヘルマン様の妹君です」
ヘルマンの姿を思い出したけれど、そこからカサンドラと言う名の令嬢の姿を想像する事は出来なかった。
「その人は今どうしているの?」
「未だ独身のままベルツ家にいらっしゃいます」
そう答えたリュシオンの表情は苦し気だった。
カサンドラが独身なのは、リュシオンが起こした過ちが原因なのだろうか。
「……ベルツ家に滞在するのだから私も会う事になるわね。私はどんな態度を取ればいいのかしら」
婚約者の過去の過ちを謝罪する?
でも過去の事を私が口出す事で、彼女を不快にしてしまうかもしれない。
かと言って、何も知らない振る舞いをするのも気が引ける。
となるとベルツ家にとって、私はアンテス辺境伯令嬢であると共に、因縁のあるリュシオンの婚約者でもある。結構、複雑な立場になっているのだ。
「そうですね。簡単にはなりますが話しておきます……私が傷を負わせてしまったのは、ベルツ家の長女カサンドラ様です」
「カサンドラ?」
私は少し動揺してしまった。リュシオンの傷つけた相手が、令嬢だったなんて考えていなかったからだ。
「アトレゼで会ったヘルマン様の妹君です」
ヘルマンの姿を思い出したけれど、そこからカサンドラと言う名の令嬢の姿を想像する事は出来なかった。
「その人は今どうしているの?」
「未だ独身のままベルツ家にいらっしゃいます」
そう答えたリュシオンの表情は苦し気だった。
カサンドラが独身なのは、リュシオンが起こした過ちが原因なのだろうか。
「……ベルツ家に滞在するのだから私も会う事になるわね。私はどんな態度を取ればいいのかしら」
婚約者の過去の過ちを謝罪する?
でも過去の事を私が口出す事で、彼女を不快にしてしまうかもしれない。
かと言って、何も知らない振る舞いをするのも気が引ける。