クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
「グレーテ。たった三日だからと油断しているようですが、何があるか分かりません。ホリーにも言っておきますが、くれぐれも気を付けてください」
「ごめんなさい……分かりました」
叱られてしまい、しゅんとしているとリュシオンは小さく溜息を吐いた。
「バラークの事が無ければ……」
「でもバラークの件が無くてもリュシオンはベルツ家には行き辛いでしょう? 道中はまだしも、滞在は無理なんじゃない?」
十二歳でアンテスの見習い騎士になって以来、リュシオンは生家に帰っていないそうだ。
騎士として有名になった後、家族が王都に訪ねて来て会った事はあるようだけれど、自分からは近付いていない。ベルツ家に対しても同様だ。
「手の届かないところで心配するよりはましです」
「……私の事、そんなに心配してくれているの?」
凄く意外で、戸惑いながら聞いてみる。
「当然です。出来れば自分の手で守りたい」
リュシオンはそう言いながら私を真っ直ぐ見つめる。
胸が高鳴るのを止められない。
顔に熱が集まってしまって平常心を保てなくなりそうだ。
だって、リュシオンが私の事を本気で心配してくれているのだ。滅多に言わない愚痴を言う程に。
自分の手で守りたい。リュシオンがそんな事を言ってくれるなんて……舞い上がってしまい言葉が出ない私に、リュシオンが切なそうに言う。
「グレーテ。約束して下さい。絶対に無理はしないと」
「は、はい……」
逆らう訳もなく、私は何度も頷く。
リュシオンに心配かけないように、油断せず大人しく凄そう。そう心に決めながら。
「ごめんなさい……分かりました」
叱られてしまい、しゅんとしているとリュシオンは小さく溜息を吐いた。
「バラークの事が無ければ……」
「でもバラークの件が無くてもリュシオンはベルツ家には行き辛いでしょう? 道中はまだしも、滞在は無理なんじゃない?」
十二歳でアンテスの見習い騎士になって以来、リュシオンは生家に帰っていないそうだ。
騎士として有名になった後、家族が王都に訪ねて来て会った事はあるようだけれど、自分からは近付いていない。ベルツ家に対しても同様だ。
「手の届かないところで心配するよりはましです」
「……私の事、そんなに心配してくれているの?」
凄く意外で、戸惑いながら聞いてみる。
「当然です。出来れば自分の手で守りたい」
リュシオンはそう言いながら私を真っ直ぐ見つめる。
胸が高鳴るのを止められない。
顔に熱が集まってしまって平常心を保てなくなりそうだ。
だって、リュシオンが私の事を本気で心配してくれているのだ。滅多に言わない愚痴を言う程に。
自分の手で守りたい。リュシオンがそんな事を言ってくれるなんて……舞い上がってしまい言葉が出ない私に、リュシオンが切なそうに言う。
「グレーテ。約束して下さい。絶対に無理はしないと」
「は、はい……」
逆らう訳もなく、私は何度も頷く。
リュシオンに心配かけないように、油断せず大人しく凄そう。そう心に決めながら。