クールな公爵様のゆゆしき恋情 外伝 ~騎士団長の純愛婚~
途中の街で宿泊をし、予定通り三日でベルツ家に到着した。
私の馬車の到着は早馬で知らせていたらしく、馬車留めにはベルツ家当主、嫡男ヘルマンといった、ベルツの主要人物がずらりと並び出迎えてくれた。
「グレーテ様、この度は遠路はるばるお越し頂き、恐悦至極に存じます」
ベルツ家当主は、私に深く頭を下げ歓迎の言葉を述べる。その隣には、ヘルマンがアトレゼで遭った時とは打って変わった平身低頭の態度でいた。
私は出迎えに対して労いの言葉をかけてから、さり気なく立ち並ぶ人物を確認する。
リュシオンの言っていた、カサンドラの事が気になっているからだ。でも、それらしき人物は見当たらない。
そうしている内に、ヘルマンの後ろに控えていた人物が、前に出て来て頭を下げた。
ガッチリとした躰つきの、いかにも武人といった雰囲気を持つ中年の男性だ。
「グレーテ様、お目にかかれて光栄です。私はエーリヒ・カイザーと申します」
「カイザー? ではリュシオンの?」
少し後ろに立つリュシオンを振り返り見る。
リュシオンは、何を考えているのか分からない無表情だ。
私の馬車の到着は早馬で知らせていたらしく、馬車留めにはベルツ家当主、嫡男ヘルマンといった、ベルツの主要人物がずらりと並び出迎えてくれた。
「グレーテ様、この度は遠路はるばるお越し頂き、恐悦至極に存じます」
ベルツ家当主は、私に深く頭を下げ歓迎の言葉を述べる。その隣には、ヘルマンがアトレゼで遭った時とは打って変わった平身低頭の態度でいた。
私は出迎えに対して労いの言葉をかけてから、さり気なく立ち並ぶ人物を確認する。
リュシオンの言っていた、カサンドラの事が気になっているからだ。でも、それらしき人物は見当たらない。
そうしている内に、ヘルマンの後ろに控えていた人物が、前に出て来て頭を下げた。
ガッチリとした躰つきの、いかにも武人といった雰囲気を持つ中年の男性だ。
「グレーテ様、お目にかかれて光栄です。私はエーリヒ・カイザーと申します」
「カイザー? ではリュシオンの?」
少し後ろに立つリュシオンを振り返り見る。
リュシオンは、何を考えているのか分からない無表情だ。