必然的な運命
「あ、あの… 私は、戻りますねぇ…… 」

この雰囲気に堪え兼ねず、どうにかしてこの場から離れたかったのだが。

「おい、帰るぞ」

そう言って私を引っ張り連れて行く。

「ちょ、ちょっと!まだ帰れないってば!」

紗也を残しているし、あと帰る意味がわからない。

「もうお開きだ。あと、お前気づいてないだろうがお酒飲んでるぞ?」

いや、だから飲んでないってば!

だからこの通り元気っ…… とも言い難い、かも。

さっきから妙に目が霞んで若干の睡魔は感じている。
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