必然的な運命
「2人は一年目になるんだっけ?どう?仕事は楽しい?」

「まだまだ学ぶべき事がいっぱいですけど… ね?麻美っ」

「はい。でも、やり甲斐があって楽しいです」

上司との会話とは思えないほど物腰優しく話しかけてくれる。

この人は怒ることがあるのだろうか?と部下ながら心配になるほど大らかさが伝わってくる。

「大沢さんは周りをよく見渡して行動しているし、山崎さんの資料作成は的確。2人とも本当に優秀だよ」

まさかこの1週間足らずでそこまで見定めているとは思ってもいなかった。
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