必然的な運命
「あ、ありがとうございますっ…… 」

ほんのり顔を赤らめている紗也は見事にノックアウト。

「ちょっと私、お手洗いに… 」

イケメン好きの紗也のために私が一肌脱ごうじゃないの。

こんな機会は滅多にないだろうから、と席を立った。

「山崎さん、大丈夫?少し顔が赤いけど?」

「ん?大丈夫です、よ?」

飲んでないのに。照明で私が酔ってるように見えたのだろうか?

どこまでも気が使える人なんだな。
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