必然的な運命
「わざわざすみません。大丈夫ですので… 」

「本当に大丈夫?お家まで送ろうか?」

河原課長なりの優しさという行為で言ってくれたのだとは思うけど。

それだけは絶対に無理。色んな意味で無理。

「いやっ、本当に大丈夫ですので…__ 」

好意ではないとわかるのだが、先程から距離感も近くて、正直なんか嫌だ。

どことなくしつこく言われ、お願いだから放っておいてくれ!と思った瞬間、

「おい」

背後からドス黒い声が響いた。
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