ぶっ飛びプリンセス

「ルナ…様?」


ロージィが驚いている
まぁ、私…死んだと思われてたらしいしね


「リオン様!ルナ様が居るって事は、私は減刑ですよね?!ここから出れますよね?!」


必死のロージィにリオン様は目もくれず言う


「俺は…ルナを返せと言ったんだ。でも、ルナは俺が連れて帰って来た。お前が連れて来て、俺に返した訳じゃない」

「そんなっ…」


崩れるロージィを無視し
その隣の牢の前に行くリオン様

私もロージィの前を通り過ぎ隣の牢に行く

そこには…項垂れ、覇気がない騎士がいた


「ルナ…確認しろ」

「はい…」


牢に近づき騎士に声を掛ける


「あの…顔を上げてもらえますか?」


私が言うと騎士はゆっくり顔を上げて私を見た
そして、泣いた

< 194 / 316 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop