御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「多くないだろ。毎食外食だと、それでは収まらない」


そうかもしれないけど……。
いや、私なら毎食外食でも収まる。

彼は平然とした顔でそう言うと、スタスタとリビングに行ってしまう。

のどが渇いていたのか、冷蔵庫からミネラルウォーターを出してグイッと喉に送っている。
大きな喉仏が上下に動く様子に、視線が釘付けになる。

あれ、なに見惚れてるの?


「あっ、あの、シジミですよ? こんなにいただいても、なに作っていいかわかりません!」


我に返り言うと、ネクタイを緩め始めた彼が「ぷっ」と噴き出す。


「シジミでいいけど?」


グイッとネクタイを引き、解いている姿にドキドキしてしまう。
男の色気が漂っているというか……。

あぁ、ダメだ。
どうしても見入ってしまう。

恋愛経験の乏しい女子には、なにもかもがまぶしすぎる。


「英莉は面白い。着替えてくる」


今度は袖口のボタンを外しながら、寝室へ行ってしまった。
< 111 / 344 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop