御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
料理をテーブルに並べていると、彼はTシャツとジーンズに着替えて出てきた。
仕事中の凛々しい姿とはまた違うが、素敵男子には変わりない。


「お嫌いなものはありますか?」

「いや、特にない。さて、いただこう」


あんまり野菜は得意そうじゃなかったけど、大丈夫かな?

十万円を差し出されたあとだから、妙に緊張してしまう。
ものすごい期待されていたらどうしよう……。


「これ、うまい」

「はー、よかった」


オクラと牛肉のすき煮を早速口に入れた彼が褒めてくれたので、安堵のため息が漏れてしまう。


「なに緊張してるんだ。一日カチカチだと休まらないぞ」


どうやら私の緊張が伝わっていたようだ。
彼は次に味噌汁も口に運び、「これもいい」と小さくうなずく。


「だって、いきなりあんなにお金を渡されて、すごいものが出てくると思われているんじゃないかって……」
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