御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
ベッドの上に放置してあった、おそらくパジャマ代わりのTシャツとジャージを洗濯のために持ち出したのでわかったのだろう。


「それは構わない。疲れているのに悪いな」

「いえ、家政婦ですから」


私がそう漏らすと、彼は一瞬表情を曇らせる。


「助かる」


しかし、次の瞬間にはにっこり微笑んだ。


風呂上がりにリビングに顔を出すと、彼はやっぱりパソコンを開いている。

外国株も扱っているという彼は、海外の市場が開いているこの時間も、気が抜けないのかもしれない。
でも、私が顔を出すと閉じた。


「あの、私、なにも知らずに偉そうなことを言いました。海外株のことなんて知らなくて……すみません」


なんだか申し訳なくなり謝ると、彼は首を振る。


「いや。英莉は間違っていない。こういうことがないために、国内と海外の取引の部署を分けている。海外株の運用部門は、ニューヨークにあるんだ」


そうだったんだ。
日本にも夜中に働いている人がいるのかと思った。
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