御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「どうした?」

「はい……」


でも拒否するのもおかしいと思い、私はおどおどしながら近づき、隣に座った。


「あはは。ものすごく不自然だぞ」


彼が笑うのは、私が一番端に小さくなって座ったからだと思う。
三人掛けのソファの真ん中より少し右側に座っていた彼とは、微妙な距離が開いている。


「ほら、こっちにこい」


彼は遠慮する私の手を引き、ぴったりとくっつくように隣に座らせた。


「あの……」


隣の彼から同じボディソープの香りがする。
もうそれだけで、テンパってしまって倒れそうだった。


「英莉は彼氏とこういうことしなかったのか?」


話って、そういう話? 
これなら仕事の話のほうがよかった。


「いえ。あの……」


まさかこの歳で誰とも付き合ったことがないなんて言ったら、引くだろうな。

そんなことを考えながら言葉を濁していると「もしかして、初めてだったりする?」と一木さんのほうから言われて、カチカチに固まる。
< 116 / 344 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop