御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「朝食を作りますので、少しうるさいですが……」

「気にせずやってくれ」


コーヒーカップを持った彼は、リビングのテーブルで早速パソコンを立ち上げる。


「あっ……」

「えっ?」


すると突然彼が声を上げるので、心臓がドクドク言い出す。
昨日、仕事を切り上げてしまったから、それからなにかあった?

恐る恐る振り向くと、彼は私をじっと見ていた。

やっぱり、私の、せい?

ごくりと唾を飲み込んだのに、彼の表情は穏やかだ。
そして、「よく似合ってる」とつぶやき、すぐに視線をパソコンに戻した。


「似合って?」

「あぁ。英莉、あんなにその服を買うのを拒否したけど、よく似合ってる。昨日はバタバタして言えなかったから」

「あっ、ありがとう、ございます」


株のことじゃなかったんだとホッと胸を撫で下ろした半面、これはもしかしてまた恋愛の練習というものなんだろうかと、首を傾げる。
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