御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「いや、もしも取り返せなかったときは、君が全額返済するんだ。それなら待ってやる」


社長の言葉に驚き、頭が真っ白になる。


一木さんは首を振り「それは呑めません」と私を庇ってくれる。
でも……。


「わかり、ました。お約束します」

「蓮川!」

「私は一木を信じております」

「面白い社員がいるもんだ。助かったな、一木くん」


社長は一木さんを一瞥して、車に乗りこんでしまった。


「はっ……」


社長の車が見えなくなると気が抜けて座り込んでしまった。


「蓮川!」


すると一木さんが慌てて私を抱えてくれる。


「蓮川さん、大丈夫ですか?」


夏目さんも私の顔を覗き込み、眉間にシワを寄せる。


「夏目。本当にありがとう。蓮川は俺が連れて帰るから心配するな。営業部の部長には改めて謝罪に行く」

「謝罪は俺がしておきますよ。一木さんは、取引に集中してください」

「悪いな」

「それでは」


夏目さんは忙しそうに行ってしまった。
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