御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「蓮川、つかまれ」

「すみません……」


緊張と太陽の強い光にさらされていたダメージが、一気に襲ってきたようだ。
彼に連れられ車まで戻ると、彼は自販機で冷たいスポーツ飲料を買ってきてくれた。


「飲んで」

「ありがとうございます」


ペットボトルを口元に持っていったのに、あれ、私……震えてる。


「英莉」


運転席に座った一木さんは、私をそう呼び、私の手からペットボトルを取り上げる。


「はい」

「お前、自分がなにを言ったのかわかっているか?」


返済のことだろう。


「……はい」


叱られる、と覚悟した。
彼ならもっとうまくやったかもしれないのに、私が余計な口出しをしたので、あんなことに……。


「俺はお前に借金を背負わせるつもりはない」

「私も、そんなつもりはありません。私は一木さんを信じてます」


一週間で五千万というのが現実的なのかどうかもわからない。
でも、一日で失ったということは、逆もありうる。
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