御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
大切な時間であることはわかっている。
しかし、また一日が始まる。少しは脳を休めてほしい。


「ありがとう。ちょっと、来てごらん」


彼は私をパソコンの前に呼んだ。


「これって……」

「外国株の上昇と為替差益で、約一千万は確定」

「い、一千……って、すごい」

「運がよかった」


彼はそう言うが、もちろん努力があってこそだ。


「おめでとうございます」

「だから、お前も一員だろ」

「そうでした」


一木さんは疲れているだろうに、優しい笑みを見せる。

それから一緒に朝食をとると、彼はソファで仮眠を始めた。

すぐに寝息を立て始めた彼の姿を見ながら、デスクを拭き始める。
私にできることは数えるほどしかないけれど、彼らが気持ちよく仕事ができるようにせめて頑張ろうと思った。
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