御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
それから電車に乗り込み二十分。
窓の外の景色をボーッと眺めながら再び夏目さんのことを考えようとしたけれど、頭痛に襲われできなくなった。


「飲むんじゃなかった……」


カクテル二杯くらいならいつも飲んでいるし、こんなに酔ったりしないのに。
やっぱり一気してしまったのがよくなかった。

ふわふわした足取りのまま、一木さんのマンションの最寄り駅で降りると、「英莉」と呼ばれて驚いてしまった。
改札を出たところに、一木さんが待ち構えていたのだ。


「どうしたんですか?」

「お前を迎えに来たんだ」


嘘……。
『すぐに帰れる』とは言ったけど、何分とは言わなかった。
もしかしてずっと待っててくれたの?

マンションは目の前にあるし、わざわざ来てもらうほどの距離でもないのに。


「酔ってるのか?」

「少し飲んでしまいました。すみません」


彼の前まで行き頭を下げると、彼は不意に私の頬に触れる。
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