御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「ごめんなさい。営業の夏目さんと一緒でした。夏目さんがダイオー電機の打ち上げをしようと誘ってくださって……」

「それならそう言えばいいだろ」

「一木さんと一緒だと緊張するから黙っておいてほしいと……」


——ドン。

私の言葉を遮るように、彼は壁を思い切り叩く。


「だからお前は、男とふたりでのこのこと出かけたのか。酒まで飲んで……」


まさか一木さんがこれほど怒るとは思っていなかった。


「ごめんな、さい」


慌てて謝り頭を下げると……。


「キャッ」


彼が突然私を壁に追いやり腕をつかんで押し付けた。


「この手を振りほどいてみろよ」

「えっ……」


苦し気な顔をする彼は、私の手首を跡が残りそうなほど強く握る。
そんな力で男の人に握られたら、どうにもならない。


「できないだろ」

「……はい」

「男とふたりになるということは、こうされても仕方がないということだ」


そのとき『連れて帰りたい』と言った夏目さんの顔が頭をよぎった。
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