御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
その機会をつぶしただけでなく、嘘をついて彼を傷つけてしまった。


「ごめんなさい」

「もういい。その代わり、明日弁当作ってくれ」

「わかりました」


温かい出前のほうがおいしいし、同じおかずが入っているとまずいと思い、今までは私の分だけだった。
でも、彼がそう言うのならもうひとつ作ろう。


でも……おかずは全部一緒にはしない。
だってそんなことをしたら、桑田さんが……。

一木さんあまりに心配してくれたので頭からすっぽり抜けていたけれど、彼は桑田さんと付き合っているんだった。


彼女はもうすでに一木さんと私の関係を疑っている。
絶対にバレてはいけない。

私は家政婦。
こんなに心配してくれたのは、私に恋愛経験がなくて、なにかあってもうまくあしらえそうにないことを知っているからだ。


「英莉。どうかしたか?」

「いえ。お茶、淹れますね」
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