御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
翌朝はいつもより三十分早起きして弁当をふたつ用意した。

卵焼きだけ同じで、あとは異なるおかずを詰める。
何種類も用意するのが大変で、私のほうは冷凍食品をいくつか使ってしまった。

大変だったものの、一木さんのためにできることは、私の心を弾ませる。

お弁当ができて朝食の準備に取りかかった頃、一木さんが起きてきた。


「おはようございます」

「早いな。弁当、サンキュ」


彼はミネラルウォーターを取りに、私の横までやってくる。


「でも、温かい出前のほうがおいしいですよ」


と口にしながら、本当に作ってよかったんだろうかとハッとした。
だって、料理をしない一木さんが自分でできるわけがなく……ということは誰かに作ってもらったということだ。

私だとバレなくても、まずくない?

時間がないので外にランチに行く人はいない。
桑田さんも同じフロアで食べるのに。


「なんだ。中身か違うじゃないか」

「はい。同じではまずいですよね」

「同じでいいのに」
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