御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
するとそのとき、桑田さんが戻ってきた。
その表情は硬く、二コリともしない。


「蓮川さん、毎日弁当って偉いよね。雑穀米、うまそうだね」


佐橋さんにそう指摘された瞬間、顔が青ざめる。

おかずのことで頭がいっぱいで、ご飯のことまで気が回らなかった……。
一木さんの弁当も雑穀米だ。


「あれ、一木さんもそうですよね」


すかさず津川さんが指摘するので、息が止まりそうになる。

一木さん、なんて言うんだろう……と思ったが、彼は反応することくなく黙々と弁当を口に運んでいた。


「一緒なの? これは怪しいなぁ」


佐橋さんが私を見てニタニタ笑う。
一木さん、助けて、よ……。


「雑穀米はブームですし、よくありますよ。白米より栄養価は高いし、便秘や美肌に効果的だと言われています。それに冷めてももちもちしていておいしいんですよ。私も友達に教えてもらってから、毎日雑穀米にしてるんです」


なんとか言い訳をしたけど、信じてくれただろうか。
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