御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
すこぶる機嫌の悪い彼女は、一枚だけコピーをして去っていく。


「全部終わるまで待ってって言ってるわけじゃないのに……」


でも桑田さんが一木さんの彼女なら、仕事とはいえ近くをうろちょろされるのはイヤなんだろうな……。
そうすると、彼の家に居候していることなんて、絶対に許してもらえない。

やっぱり、一木さんに桑田さんのことをきちんと聞くべきなんだろうか。
それにしても、いつ仲直りするつもりなんだろう。


大量のコピーが終わり、ファイリングするためにデスクに持って帰ると、夏目さんが顔を出した。
営業の人がこうして来るのは珍しくはないけれど、昨日のことがあったので、ソワソワしてしまう。


「蓮川さん」


てっきりファンドマネージャーを訪ねてきたとばかり思ったのに、彼は私の名前を口にした。


「はい。なんでしょう」

「ダイオー電機の社長が、接待にぜひ蓮川さんをって希望されてるんだけど、来てくれないかな」
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